MEMOS

ちょっと書き留めたかったことなど。

『Kaleido Knight×iTSOM主催『Fanfare』supported by JUNON』

7/24 18:00-
@iTSCOM STUDIO&HALL二子玉川ライズ


 計5組による、対バンイベント。一番うしろの下手で赤を振るというか、赤を持って踊っていた。推しというほど覚悟もできていないけれども、赤を振ってること多い。

 ぜんハリの出演時間は30分に満たないのに、思うところがあって長文。

 まずは、セットリスト。

01. overture
02. バージン・マジック
<自己紹介>
03. メドレー(ZENKAI PLAY/エアボーイズ/青春HAS COME)

 ぜんハリの出演は最初だった。この日は深澤くんがスケジュールの都合で急遽出演できず、残りの5人での出演。終演後の特典会も同様。

 対バンイベントを見に行くのは初めてだった。他のグループを見ることで、男性アイドルというジャンルに興味を持ってしまったり、ぜんハリどうでもよくなったりしたらどうしよう、という懸念があった。しかし、火曜日の音魂で披露されたメドレーが「微妙」という噂を聞いたので、それがどうしても見たくなり、当日券で入った。結果から言うと、一番好きなのはぜんハリだった。

 ただ、この日のステージの出来は、出演グループのなかで最低だったし、今まで見てきた彼らのステージのなかでも最低だった。これではまるで「前座」である。

 原因は大きく分けて、ふたつある。ひとつは、ステージングに問題があったこと。もうひとつは、彼らの技術力のなさが露呈したこと。

 ステージングの問題点は大きくふたつ。ひとつは、集中力を欠いたこと。もうひとつは、構成に問題があること。

 この日は、深澤くんの出演の可否が直前まで分からず、精神的に落ち着かなかったのかもしれない。しかし、そんなことは言い訳にはならない。集中力のなさは、至るところに現れていた。歌詞やダンスのミス、互いに確認し合うような歌割りやポジション移動、間違えたところで互いに苦笑いetc。練習不足で、自信がない。家でまったく稽古せずにピアノ教室にくる小学生みたい。到底、金をもらってステージで自分たちのパフォーマンスを見てもらおうという人の態度とは思えない。あれでは客に対しても失礼だし、対バン相手にも失礼。最低。

 構成に関しては、overtureは要らない、自己紹介はコール&レスポンスにする必要ない、メドレー形式は逆効果。

 overtureからスタートするのは、ぜんハリのステージの約束事になっている。あのovertureは少ハリとぜんハリを繋ぐもの。「永遠never ever」のサビの冒頭が、overtureの冒頭で提示される。「永遠never ever」のモチーフは、アニメ「少ハリ」の様々な重要シーンで用いられている。overtureからステージがスタートすることは、アニメ「少ハリ」、ひいては少年ハリウッドプロジェクト全体を貫くコンセプトを、まず最初に提示することではある。しかし、それは初めてパフォーマンスを見る人には知ったことではない。overtureに合わせて、漫然と手を叩きながらステージに入ってくるのは、まるで芸がないし、時間の無駄のように思う。ステージで一生懸命「はい!」「はい!」と煽っても、のってくるのは私のような既存客だけで、その既存客は一生懸命「わろふぁい!」しちゃうから、まったく噛み合わない。

 自己紹介をコール&レスポンスにする必要もない。たしかに、あの自己紹介は少ハリプロジェクトにおいて必須である。しかし、それは初めてパフォーマンスを見る人には知ったことではない。それに、あんな場所でメンバー個人の名前を覚えてもらおう、などというのは無理な話だ。事実、私は他グループのメンバーの名前など、ひとつも覚えてこなかった。しかし、「あのイケメンの人」「あのキレイな人」「あの小さい人」「あの金髪の人」「あのダンスの上手な人」etcというような具合には頭に入っている。パフォーマンスが気になれば、名前はあとで勝手に調べる。

 そのあとの「ぜんハリとは」というくだりは、滑り倒していた。中身がなさすぎる。それこそ、パフォーマンスで見せれば良いことで、わざわざ言葉にするようなものではない。

 メドレー形式については、まず繋ぎにセンスがない。ひとつの曲が終わってから、次の曲が始まるまでに、タイミングを計るような顔をするのも、曲に振りまわされているようで、いただけない。メドレー形式については、客が曲を知っている場所でするならともかく、初めての人が多い場所でしても、印象に残らない。いろいろな曲を見せようとするあまり、なにも伝わらなくなっている。

 それから、ステージの最後にZENKAI PLAYを再度流すのも、要らない。1番だけ歌うアレは、今では「お決まり」のようになっている。けれども、あれはステージが終わるのがどうにも名残惜しくて、最後の最後までステージを盛り上げたいという客のコールの熱気に背中を押されるようにして始まったものだ。ライブの最後に幕が下りるとき、演者が最後のギリギリまで屈んで手を振るような、とても感動的なものなのだ。それを、あたかも「お決まり」のような顔をして他所でやっても、なんの感動もない。だいたい、ZENKAI PLAYはメドレーに入っている。なぜ繰り返す必要があるのか。

 overtureとか自己紹介とか最後のZENKAI PLAYを削って、曲の紹介をきちんとすれば良いのになと思った。ぜんハリがどういうグループかは、歌詞や曲やダンスや衣裳が示している。それをきちんと理解し、自信をもって表現すれば、それに勝るものはない。それができないから、自信もないし、なにも伝わらない。

 ここまでは、ステージングの問題点。そして、ここからが、技術不足について。

 私は今までアイドルグループの追いかけをしたことがなかったので、アイドルに求められる技術水準に関しては言及を避けてきた。しかし、今回、他グループを見たことで、どこまで要求しても良いのか、多少なりとも分かってしまった。そして、比較対象となる他グループが存在したことによって、ぜんハリの技術レベルの低さを思い知らされた。

 まず、ひとつの前提として、ぜんハリの曲は、かなり難度が高いと思う。リズムパートよりも、メロディーが前面に出ていて、曲の構成がかなりドラマチックになっている。音程にもかなり幅がある。しかも、ところどころ、何も考えていなかったら絶対に音程を外すポイントがある。ひとつひとつのフレーズが長くて、ブレスを入れるタイミングが限られている。おまけに、ソロパートがかなり少なくて、だいたいユニゾンで歌っている。ソロパートばかりで構成されていれば、6人グループだったら、各メンバーは曲の5/6は歌っていない。でも、ユニゾンパートが増えると、曲の1/3、あるいはもっと歌わなければならない。歌とダンスの分業ができないぶん、全員で歌いながら踊らなければならない。負担は大きいけれども、ちゃんとできれば、凄いものができる。

 やろうとしていることは難しいのに、技術がまったく追いついていない。そこに問題がある。効果的な練習をきちんとしているのだろうか。発声や音程のとりかたが雑だし、声量もない、歌いながら踊るだけの体力もない。基礎をきちんと学ぶこと、ひとつひとつ丁寧に練習すること、体力をつけ、体系的にダンスを学ぶこと。歌とダンスが同時にできないのならば、まずは別々に練習して、両方が納得のいく出来上がりになってから合わせること。一人一人が一定の出来上がりになってから、全員で合わせること。歌はピアノの前で、ひとつひとつの音程を確認すること、フレーズやブレスをノリでやらずに、きちんと考えて息を配分して使うこと。発声練習をすること。ダンスはよく分からないけれども、少なくとも歌はそういう丁寧な練習をしているのだろうかと疑問に思うことがある。エアボなんて最初の2音からブレブレで不協和音、飛行機が墜落の危機に瀕している。

 こういうのはずっと気になっていたんだけれども、アイドルに要求してはいけないのかな、と思ってずっと知らないフリをしていた。でも、他を見たら、当たり前に要求していいんだな、と気が付いてしまった。対バンイベント怖い。

 理想とする姿と、実際の姿に乖離があるのは悪いことではない。もちろん、理想と実際が一致しているに越したことはない。しかし、そのために、理想を引き下げるのでは本末転倒だ。そして、高い理想を実現している人が見たければ、いくらでも他に見るものはある。とすれば、高い理想が実現できていない彼らのステージに足を運ぶのはなぜか。それは、届かない理想に手を伸ばす姿に胸を打たれるからだ。これができたら凄いんじゃないか、と期待するからだ。そして、ひょっとしたら彼らがいま理想としている姿をも飛び越えた姿が見られるのではないか、と願うからだ。
 
 その気持ちはぜんハリを追いかけ始めたときから変わらないし、今も、これからもそう思って応援できたらいいなと思っている。

 けれども、そう思わせてもらえないステージが続いている。様々なイレギュラーが発生したり、多くのステージが迫るなかで、高い理想に手を伸ばすどころか、「間に合わせなければ」「こなさなければ」という焦燥感ばかりが伝わってくる。上辺を取り繕おうとするあまり、基礎がおろそかになり、ミスがあっても、それを修正することができない。だから変化はあっても、成長がない。成長どころか、ちょっと前まではできていたのに、どうして?と、思うことまである。

 冒頭で問題点は大きく分けてふたつ、と書いたけれども、こうして考えてみると、稽古不足という一言に尽きるのかもしれない。

 これがワンマンだとチケット代返せと怒ってもいいんだけれども、今回のように他のグループが並んだなかで自分が応援しているグループが最低のステージを見せたということは、恥ずかしいし、悔しいと思った。でも、彼らが5月10日に素晴らしいステージを見せてくれたことを私は信じたい。いつも絶好調な人間なんていないのだから、悪いときも当然あるし、そういうときはペンライトを振って見守りつつ、ネットで悪口を書くしかない。恥ずかしさとか悔しさが失望になってしまったら、そのときは仕方がない。

 特典会に関しては、「ぜんハリポーズ」の説明がスタッフさんからなくて、びっくりした。他のグループは終演後はやい段階で出てきて営業活動しているグループもあるなか、特典会開始ギリギリに控室から出てきて、待機列に背を向けて並び、最初の人が来るまでメンバー同士で話している。タッチの順路の関係で、そのまま会場外に放り出されるような感じで、すっっっごく印象が悪かった。おまけに、他グループに比べて特典会が高価だし、中身も薄い。出口まで阿部くんが視線を合わせて、指先くいくいってして、にこにこってしてくれたのが唯一の救いでした。バージン・マジック等でいっぱい見てくれたことも合わせて、赤単色ペンライト購入に向けての、素晴らしい一撃。