MEMOS

ちょっと書き留めたかったことなど。

ぜんハリ 「夏のぜんハリ アチチチ飛び石ツアー」 in 渋谷WWW (8/10)

ZEN THE HOLLYWOOD (ぜんハリ)
8/10 開場18:30 開演19:30
@渋谷WWW

 素晴らしいライブでした。

 まずは、セットリスト。

1. overture
2. 奇跡のYES
3. ロンリーPASSION
<自己紹介>
4. BUY or DIE
5. ENDLESS STRIPE
6. マジでJINJIN
7. 子鹿のくつ
8. 赤い箱のクラッカー ~let's party~
9. バージン・マジック
10. HOT LOVER
11. エアボーイズ
12. 永遠never ever(深澤くんセンター)
13. ZENKAI PLAY
アンコール: 青春HAS COME


 夏のツアー後半の初日。

 この日の会場となった渋谷WWWは、元は映画館だった場所。映画館だった頃には度々足を運んでいたのだけれども、ライブハウスにリニューアルしてから入るのは初めてだった。観覧エリアは座席を取り払って柵を設置したようで、「アリーナ、2階、3階」というよりは、「床、2段目、3段目」という感じに段差がついていた。私は3段目の最前の中央で赤を振った。ステージの全体を見ることができて、とても良かった。もうこのまま赤を振り続けようかな。

 8/2、8の公演は深澤くんが不在の「イエローハート公演」で、この日の公演から深澤くんが復帰した。前日まで舞台『ダイヤのA』に出演していて、翌日に新曲初披露のライブという、なかなかタフなスケジュール。けれども、ステージに出てきた彼の表情はとても充実していて、穏やかだった。大きな役割を終えてリラックスした雰囲気と、一皮剥けて帰ってきた頼もしさと、新曲のセンターという気概があった。無理からぬことだとは思うのだけれども、ここ数ヶ月、ピリピリした空気を感じることが度々あったので、穏やかな彼が戻ってきたことに、私はとても安心した。


 新曲「HOT LOVER」は、堂々とした素晴らしい「お披露目」だった。これはまた素敵な曲を作ってもらって、なんという幸せなグループだと思ったし、そんなグループを追いかけられる自分はなんという幸せなファンだろうと思った。深澤くんが初センター。曲の最初、弦のアウフタクトから溢れ出る1980年代。こういう入りのアイドルタイアップのアニソンが大好物なので、バックが生音だったら呼吸できなくなるところだった。曲調はアイドルによくあるラテン風なJ-POPだけど、いろいろ山盛りてんこ盛り。

 阿部くんの謎の掛け声が入って、なんか面白い感じに頭サビに入っていく。サビは脈を打つように熱くて、朗々としている。メロは各メンバーの魅力が揺らめくように、メロウに歌い繋いでいく。そして深澤くんの台詞が、この曲のセンターはこの人じゃなくちゃダメだ、という感じ。振付もぴったり。完全に見入ってしまった。ラストの阿部くんの吐息で硬直。

「バージン・マジック」と「ロンリーPASSION」のあいだに、この曲が入るのを想像すると、きちんとストーリーが浮かび上がってくる。「バージン・マジック」で「one two three」、新曲で「uno dos tres」と数えていたり、新曲の振りに「ロンリーPASSION」と似たような振りがあった気がしたりと、細部で連携しているのも楽しい。1枚のシングルのなかに、ここまで明確にまとまりがあるのは初めてかなと思う。3曲が出揃って、これからどんな風に育つのか、楽しみ。


 MCでは、「イエローハート公演」で、みんなが深澤くんの真似をしていたことや、ミニトラちゃんのこと、5人での「BUY or DIE」のこと等が語られた。個人的には、8/8のライブ終演後の帰路で、道にいたゴキブリで大騒ぎした話が面白かったかな。特に、阿部くんが皇坂くんをかばって肩を抱き寄せて云々のくだりは、「皇子羨ましい!!かわって!!」と思った。すっかり気分は赤担当。久しぶりに、「湧く」という感覚が背筋を走り抜けた。


 他の曲に関しても、勢いがあって楽しかった。各曲、どれについても、感想を書こうにも「楽しかった」という言葉しか出てこないので、割愛。ステージから惜しげなく放たれるエネルギーを、ただひたすら浴び続け、誘い込まれるように振りコピしていた。上から見ると意外と振りコピ勢は少なかったし、3段目の最前センターってステージから丸見えな気がするけれども、ステージからは私のペンライトは見えても、顔は見えていない、という前提で動いているので気にしない。あそこまで一人でバカ盛り上がりしておいて、顔なんて覚えられたら恥ずかしすぎる。楽しければ楽しいほど、我を忘れて身体が動くので、新曲のあとのラスト3曲は自分でもどれくらい動いていたのか、記憶が曖昧になっている。それくらい、楽しかった。
 
 ペンライトの電源を切るときに、ただ純粋に楽しかったなと思えたのは、ひょっとしたら合同フェスぶりかもしれない。

 この1ヶ月半で、7人が6人になり、6人が一時的に5人になった。このブログに書いた直近のワンマンライブの感想は7/19の第2部のものだけれども、7/20の第2部、8/2の第2部、8/8の第2部にも行っている。

 状況を考えれば、7月以降、ステージに立つ準備をするだけでも大変だっただろうし、頑張りは常に伝わってきていた。しかし、ライブを見ていて、「楽しい」と思うより先に「大変そうだな」「頑張ってるな」と思うことが続いていたのは、苦痛だった。

 6月末にメンバーが1人抜けたとき、去る者とは対照的に、残りの6人は戸惑いを隠せない表情をしていた。その戸惑いがズルズルと尾を引くなかで、不安が見え隠れしていた。そういうときの「ZENKAI PLAY」は、聞いていて胸が痛くなる。「僕らの夢はここにある」という歌詞が空虚なものに聞こえてしまう。その言葉が信じられなくなると、メンバーにとって夢のなさそうなグループを応援していいのかなという疑念が生まれてしまう。ステージだけでなく、ネット上の言動も、落ち着かない雰囲気があった。辛いんだろうなと思わざるをえなかったし、その状況のなかで頑張っている姿には、悲愴感さえ漂っていた。ステージを見ていて、なかなか「楽しい」と思えなかった。「他界」という言葉が脳裡でちらついた。

 この日のステージを見ていて、なぜ「楽しい」と思えたのか、現時点で、私にはよく分からない。けれども、記憶が曖昧になるくらい楽しかったので、まだまだ過去の思い出だけを頼りに、隠居生活に入ることはできないみたい。

 ……と思って、胸をなでおろしていたら、「入団マッチ」なるものが告知され、かなり戦々恐々としている。一方で、そんな私の心配性を吹き飛ばす勢いで、彼らが私を夢中にさせてくれるのではないかと、期待してもいる。